2023.02.28 【複合機&プリンターソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーション

「Apeos C4030」

アペオスシリーズがフルラインアップ 多様な働き方に対応

 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、新ブランド「Apeos(アペオス)」シリーズで、フルラインアップを完成、多様な働き方やDXに対応した幅広いソリューションを提供している。

 直近ではさまざまなクラウドサービスとの連携や、コンパクトサイズで設置場所の自由度を向上させたデジタルカラー複合機「Apeos C4030/同C3530」など発売。電源投入後7秒以内で操作できることに加え、低電力モードから利用可能になるまでの復帰時間1秒を実現させた。

 デバイステクノロジー事業本部の川崎有道事業企画管理部マーケティンググループ長は「コロナ以降、オフィスに出社制限などがあり、半導体不足など供給面の問題もあったが、一方、ハイブリッドな働き方、多様な働き方が定着した」と話す。同社は、新体制移行と同時に新ブランドApeosシリーズを発売、フルラインアップを完成、順調に販売を伸ばしている。Apeosの評価も高まっており、J.D.パワー2022年カラー複合機顧客満足度調査の2部門で第1位を獲得した。

 「ラインアップ全てで同じユーザビリティー、多様な働き方などに重点を置き、紙の電子化をはじめ、デジタル化による価値提供を促進する機能を強化している」(川崎グループ長)。

 セキュリティー面では、Apeosシリーズの高水準なセキュリティー対策が評価され、米国セキュリティー基準「NIST SP800-171/172」の準拠性を示す格付けで国内初の最高評価「トリプルA」を昨年末に取得した。

 また、環境面では、省エネ化、低温定着トナーなど環境に配慮した商品作りを進めてきているが、部品リユース率を最大84%のフルカラーデジタル再生型機をラインアップしている。

 ソリューションサービス領域では、「お客さまの価値向上に向けた施策を強化」(瀧澤基ビジネスソリューションサービス事業本部マーケティング部長)。「紙の電子化、文書管理、クラウドサービスとの連携で、お客さまの業務プロセスのデジタル化を推進するとともに、セキュリティー対策、IT運用アウトソーシングなどインフラ面で支援」(佐藤禎洋同本部マーケティング部ソリューション企画グループ部長)している。

 ドキュメントハンドリング・ソフトウエア「DocuWorks」など文書管理ソフトでは、トップシェアを続け、クラウドサービス「Working Folder」との連携強化など、複合機をポータルとして活用した各種サービスを提供している。また、「電帳法、インボイス制度など法令対応にも積極的に支援」(佐藤部長)していく。

 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンでは、中堅・中小企業を支援するソリューション「Bridge DX Library」を提供、現在、103種類をラインアップし好調だ。「10万円からの電帳法対応、社内の申請・承認業務のデジタル化など複合機を入り口にしたDX支援を強化」(大森章司販売推進部販売促進室室長)している。