2023.02.28 ラピダス、北海道・千歳への立地表明 次世代半導体、道側の誘致に応え
次世代の先端半導体の新会社、ラピダス(東京都千代田区)の小池淳義社長らが28日、北海道庁に鈴木知事を訪ね、千歳市に工場を建てる方針を表明した。水や電力などのインフラに加え、新千歳空港に近く、近隣に自動車関連の産業集積もあること、人材確保などが総合的に考慮された。
波及効果への期待などから、国内の複数の自治体が誘致の声を上げていた。同社はベルギーの国際的な研究機関imec(アイメック)や米IBMとも提携。工場や研究拠点の整備を進める方針を示してきた。国からも当初の設備として700億円の補助を受ける。今後、量産に向けて数兆円規模の投資が必要になるとみられる。
鈴木知事は「立地を早急に英断いただき、感謝する。ラピダスが技術開発・量産を目指す最先端半導体は、量子やAI(人工知能)などを含むさまざまな分野で大きなイノベーションをもたらし、我が国の半導体産業の再興・発展、デジタル化やカーボンニュートラル、経済安保のカギとなる極めて重要な中核技術」と歓迎した。
(3月1日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)