2023.03.02 【コンデンサー特集】日本ケミコン 「HXFシリーズ」で新規サイズを追加
導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HXFシリーズ」
日本ケミコンは、車載市場、産機市場、ICT市場など各市場の用途に合わせた新製品開発を加速し、機器の小型化や軽量化、長寿命化に貢献するコンデンサーを多数提案している。
導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーの製品構成を拡充する中、チップ形「HXFシリーズ」に、新規サイズとしてφ10×12.5Lミリメートルおよびφ10×16.5Lミリメートルの2サイズを追加した。従来品から1.2~1.7倍の高リプル電流化を実現、150度短時間保証にも対応する。135度4000時間保証、定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲33~560μF。高温・高信頼性用途に最適で、自動車電装部品や通信基地局電源などに推奨する。ハロゲンフリー対応品、AEC-Q200準拠。
導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーでは、チップ形「PNAシリーズ」を開発した。新規材料の採用により、高耐熱、高耐湿、長寿命を実現。125度1万2000時間の業界最長寿命と、85度85%RH1000時間の業界最高水準の耐湿性を両立している。
通信基地局の耐候性向上、メンテナンスフリーに貢献する。
基板自立形アルミ電解コンデンサーでは、105度3000時間保証の「KHUシリーズ」と、105度5000時間保証の「LHUシリーズ」を開発した。カーボンニュートラルの実現に向けて、太陽光発電の蓄電装置向けの需要が高まる中、定格電圧475~500Vといった高耐圧品において、静電容量を向上した新製品。サーバー電源にも最適。
電気二重層キャパシター「DLCAP」では、リード形品が車載用途を中心に好調。新製品として定格電圧3.0Vの「DKHシリーズ」を開発した。
高電圧化によってセル1本当たりのエネルギー量が増加しており、員数削減によるシステムの小型・軽量化を実現する。車載機器の緊急時におけるバックアップ電源など向けに提案する。