2023.03.06 【業務用無線特集】アイコム モバイルIPフォン ホテル業界から引き合い 低コストで早期導入

モバイルIPフォンの「IP200H」

 アイコムは、モバイルIPフォンの「IP200H」の提案に注力している。2月には東京で開催されたホテルやレストラン関連向けのシステムを紹介する展示会に出展したが、多くの引き合いがあったという。低導入コストで早期導入できる強みを生かし、ホテル向けだけでなく、物流向け業界にも提案を強化する。

 IP200HはIP電話、トランシーバー機能も搭載した携帯できる内線電話機。同じLAN配下にある端末同士で通話でき、かつLTE回線を活用することで携帯電話の通話エリアであれば、どこからでも内線・外線の送受ができる。また、トランシーバー機能では、ワンプッシュであらかじめ登録しておいた端末に一斉同報することも可能。一度の操作で重要な情報を素早く提供できる。

 これまでは介護業界向けでの導入が進んでいたが、最近ではホテル業界からも注目が集まっている。同社は2月に東京ビッグサイトで開催された「国際ホテル・レストラン・ショー」に出展し、IP200Hを展示。ここでは、ホテル運営会社などからの引き合いが多くあったという。

 ポイントは①低導入コスト②早期導入③1台でトランシーバーと内外線電話として使える--の三つ。ホテル内では既設でWi-Fi網を整えている施設が多く、設備投資を最小限に抑えてシステムを構築することが可能。また、工期も最短1日から導入することもできる。

 今後は介護業界やホテル業界だけでなく、物流業界向けなど幅広く提案活動を強化する。4月12~14日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される物流関連の展示会に出展。IP200Hだけでなく、BCP対策として衛星トランシーバー「IC-SAT100」も展示する予定だ。