2023.03.07 東京ミッドタウン八重洲、全面開業へ 東京駅周辺でロボなど最新DXビル続々

東京ミッドタウン八重洲

眺望のよいワーキングスペースも眺望のよいワーキングスペースも

 東京駅前で最新のデジタルトランフォーメーション(DX)を導入するビルの開発が相次ぐ。複合商業施設「東京ミッドタウン八重洲」が完成し、報道関係者向けの内覧会が7日、開かれた。ロボティクスの導入や、フロアの広さなどの特長を訴求。すぐ近くの常盤橋地区でも、三菱地所が「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」と呼ぶ大規模開発を進めている。

 「ミッドタウン」は東京都内で六本木、日比谷に続き3カ所目。部分開業していたが、10日に全面開業を迎える。施設の中心になるのは地上45階建て、高さ約240メートルの「八重洲セントラルタワー」。オフィスには、ダイキン工業や三井化学など有力各社も入居し、フロアの企業はほぼ確定。コロナ後を見据え、働き方の変化や非接触のニーズに対応。シェアオフィスも設け、企業間の交流、共創を後押しする仕掛けも盛り込んでいる。

 顔認証システムやデリバリーロボットなどを盛り込んでいるのも売り物の一つ。働き方改革、リモートワーク普及などでオフィスのあり方が探られる中、DXで付加価値をつけていく狙いだ。

 テナントには、エリア初お目見えの店も多数ある。このほか、地方都市と東京駅を結ぶバスのターミナルや高級ホテルも入る。

 「トウキョウトーチ」開発でも、すでに開業しクラレや古河電気工業などが入る「常盤橋タワー」に加え、2028年には、国内最高の約390メートルの高さとなる「トーチタワー」が開業。非接触などさまざまな技術の実装が進んでいる。

(8日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)