2023.03.10 【中部産業特集】アイホン 次世代型宅配システム「Pabbit」 グッドデザイン賞受賞

Pabbitのイメージ

 アイホンは、昨春PacPort(東京都中央区)と共同開発し発売した次世代型宅配システム「Pabbit」が、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。

 新システムは、昨年12月に開催した「スマートハウスEXPO」に集合住宅用インターホンシステムの関連製品として出展し、来場者の注目を集めた。

 Pabbitは、マンション用インターホン「dearis」「らくタッチdearisシステム」のエントランスインターホンで、荷物の伝票番号を認知しオートロックを解錠する。全ての宅配物が持つ伝票番号で集合住宅のオートロックを解錠し、「届けられない状況」や「荷物を待つ時間」を超えて、セキュリティーの心配も解消するソリューションである。

 荷物の伝票番号を認証キーとしてオートロックを解錠できるので、居住者が不在でも各階や各住戸、もしくは共有部に設置されている宅配ボックスへ確実に配達できる。

 人ではなくモノでの認証のため、誤配送やなりすましの予防効果も持つ、利便性とセキュリティーを備えたスマートな宅配システムである。

 新築・既設を問わず、オートロックの内側に専用宅配ボックスを導入可能。物件の状況に合わせて、宅配ボックスの設置場所を選べて、エレベーター制御とのクラウド連携にも対応できる。

 ストレスフリーな配達・受け取る入居者の行動制約がないことやセキュリティー強化など、居住者と配送業者双方のメリットが充実している。

 再配達ゼロの実現によって、CO₂排出量の削減や配達ドライバーの労働環境改善にも貢献する。