2023.03.22 3眼カメラ配筋検査システムで時間短縮 清水建設、カナモト、シャープの3社

3カメラ配筋検査システム写らく(写真はオプションのLED照明装着時)

写らくの利用シーン写らくの利用シーン

 建設業界は、若手の人手不足や働き方改革を背景に、工事現場における業務効率化、生産性向上が求められている。

 このほど清水建設、カナモト、シャープの3社は、工事現場で重要な品質管理業務の一つであり、かつ労力、時間がかかる配筋検査の所要時間を約75%短縮できる3眼カメラ配筋検査システム「写らく(しゃらく)」を共同で製品化。4月下旬から、カナモトを通じてレンタルを開始する。

 配筋検査は、コンクリート構造物の建設プロセスの節目ごとに、内部に鉄筋が正しく配置されていることを確認する重要な品質管理業務の一つ。

 これには、多くの人員と時間を必要とするため、同業務の効率化は建設業界の重要な課題となっている。

 建設業界では、これまで猶予されてきた時間外労働の罰則付き上限規制の適用が2024年4月1日に迫っており、建設現場の働き方改革の促進、作業の効率化を加速させる必要がある。

 配筋検査では従来3人がかり(段階確認の場合)だったが、「写らく」は、1人の作業者で検査ができ、省人化できる。

 作業者は本体に搭載された三つの広角カメラで同時撮影した画像を、独自の画像解析アルゴリズム(本体内蔵)によって解析し、約5秒で検査結果を表示するだけでなく、同時に現場で検査帳票も作成できるシステム。

 19年3月から国内60カ所を超える建設現場での試験とフィードバックを通じた改良を重ね、高い耐環境性能と熟練者でなくても使えるユーザビリティーを実現し、配筋検査の所要時間を約75%短縮した。

 現場の日照や天候条件、ネットワーク環境の有無などの制約を受けることなく、複数の作業員の手作業による従来の検査方法と比べても遜色のない高い精度で計測でき、建設現場の作業効率化、省人化に貢献する。