対面の入学式も再開される中、メタバースを使って新入生の親睦を深めようとする動きが進んでいる。

　福岡大学は8日、この春入学した学生を対象に「メタバース入学式2023」を開催した。メタバース空間での交流イベントは、福大としては初めて。

　1日に対面で行った入学式では伝えきれなかった福大や福岡市の魅力を、メタバースを使って紹介した。

　イベントには朔啓二郎学長と、ゲストとして卒業生のお笑い芸人のゴリけんさん、商学部の在学生でTikTokで2万人以上のフォロワーを持つ甲斐なずなさんが出席。

　3人はトークショーで福大の魅力や、多くの学生を抱える“福大あるある"などを語り合った。

　朔学長は自身も福大の卒業生。「入学した当初は大変なこともあったが、在学中には一生の友達もできる。そのおかげで学長になれたと思う」と振り返った。また、「失敗を恐れず前に進んでほしい」と新入生にエールを送った。

　体育学部を卒業したゴリけんさんは、学部ならではの思い出や、福大周辺にあるなじみの店も紹介。学生時代は「恋をしていました」と、在学中の苦いエピソードも披露し、笑いを誘っていた。

　最後にはチャット機能で学生からの質問も受け付けた。

　新入生に向けて甲斐さんは「困ったことがあっても、先輩たちは優しく教えてくれる。大学生活を楽しんで」。ゴリけんさんは「お金持ちでも買えない4年間。一日一日大切にしていってほしい」とメッセージを送った。

　福大のメタバース入学式は来年も実施する予定といい、教育などの場面でもメタバースの活用を進めていくとしている。

（電波新聞／電波新聞デジタルで後日、詳報します）