2023.04.10 JDI、中国ディスプレー大手のHKCと戦略提携 先端製品量産めざす
ジャパンディスプレイ(JDI)は10日、世界3位のディスプレーメーカーの中国HKC(深圳市)と戦略提携覚書(MOU)を締結したと発表した。次世代OLEDディスプレー技術の推進と工場建設、技術革新や実用化、ハイエンド車載ディスプレーで連携する。
JDIは昨年、世界で初めてマスクレス蒸着とフォトリソを組み合わせた方式で画素を形成し、輝度・寿命を大幅に高める次世代OLED「eLEAP」の量産技術を確立。また、世界で初めて、第6世代量産ラインで、電界効果移動度が2~4倍以上となるバックプレーン技術「HMO」開発に成功し、早期の量産化を目指している。
エコシステムの構築を目指す中、HKCは大型ディスプレー分野で急速な成長を遂げ、8.6世代の量産を進めるHKCと、6月をメドとした最終合意締結に向けた協議を進めることで合意した。
世界最先端のeLEAP工場を共同で計画・建設し、25年内の量産開始を目指す。生産は、既存拠点の活用と新工場を想定。24年にも日本国内で共同の開発センターを設ける。スコット・キャロンCEOは「ライセンスビジネスと、HKCをファブとして活用することもありうる。将来の資本提携も選択肢」と話した。
(11日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)