2023.04.19 ラピダスの小池社長、千歳の拠点ではファブ4棟前後検討 「IIM」(イーム)で展開

取材に答える小池社長

 国産の最先端半導体の量産を目指す新会社、ラピダスの小池淳義社長は19日、東京都内の本社で電波新聞社などの取材に応じ、2025年までの試作(パイロットライン)ライン構築、27年の量産開始に向けての進展を説明した。北海道千歳市でのファブは当面2棟、さらに2棟程度を増設する可能性も示し「拡張性を理由の一つとして立地を選んだ」と自信を見せた。

 同社は、2ナノの生産技術の確立を目指す。「台湾のTSMCなどとは違い、汎用品ではなく、価値を生み出していきたい」とした。

 ファブには、IIM(イノベーティブ・インテグレーション・フォー・マニュファクチュアリング)といった名前を付け、2ナノを手掛ける「IIM-1」と、ビヨンド2ナノを目指す「IIM-2」を設けるという。

 資金面では、数兆円の投資が必要になっていることを踏まえ、「パイロットでは国の支援を受けるが、工場となれば、民間からの投資や融資を受けることも総合的に考えていく」とした。
(20日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)