政府は、令和5年春の褒章受章者を発表した。各府省などから推薦を受け、内閣府が慎重かつ厳正な審査を行い、紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章および藍綬褒章の受章者を選考。18日の閣議で受章者664人・団体を決定した。

　内訳は男性471人、女性173人と20団体。受章者総数（団体を除く）に占める女性の割合は26.9％となった。

　紅綬褒章は自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人、緑綬褒章は長年にわたり社会に奉仕する活動（ボランティア活動）に従事し、顕著な実績を上げた人、黄綬褒章は農業、商業、工業などの業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する人、紫綬褒章は科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を上げた人、藍綬褒章は会社経営や各種団体での活動などを通じて産業の振興、社会福祉の増進などに優れた業績を上げた人や、国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務に尽力した人を対象としている。

褒章受章者

　▽黄綬褒章
　前田浩（65）現東芝エネルギーシステムズエネルギーシステム技術開発センター機械技術開発部水車技術グループ勤務＝神奈川

　纐纈鎌吉（67）現ヤマザキマザックマザックマイスター＝愛知

　五嶋武弘（64）現ヤマザキマザックマニュファクチャリングいなべ製作所組立二課二係二班勤務＝愛知

　山口晃章（55）現デンソーモビリティエレクトロニクス事業グループモビリティエレクトロニクス試験評価部部長＝愛知

　宮﨑温美（56）現東芝産業機器システム工機課技能主務＝三重

　岩本洋一（60）現三菱重工業総合研究所強度・構造研究部強度第二研究室実験チーム主任＝兵庫

　▽紫綬褒章
　今岡仁（53）現NECフェロー＝神奈川。
（※今は人〈ひとやね〉にテ、以下同）

喜びの声

世界トップクラスとの評価

　今岡仁・NECフェロー　栄誉ある褒章をいただき、これまでお世話になった皆さまに心より感謝を申し上げます。

　NECの顔認証は、共に歩んできた研究チームをはじめ、国内外の関係者の皆さまの支えもあり、今では世界45カ国に展開する事業になりました。米国政府機関やグローバル調査会社からも技術・事業の両面で世界トップクラスと評価されています。

　今回の受章を励みに、今後も顔認証が人々の暮らしや生活に役立つものとなるよう、真摯（しんし）に取り組んでいきたいと思います。