2023.05.10 EVモーターズ・ジャパンが新工場起工式 EV「体感」の複合施設に、今秋完成を予定

新工場のイメージ図(提供=EVモーターズ・ジャパン)

EVバスに試乗する武内市長(左)、佐藤社長、服部知事EVバスに試乗する武内市長(左)、佐藤社長、服部知事

 【福岡】商用電気自動車(EV)の開発、販売を手掛けるEVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)は4月28日、「ゼロエミッション e-PARK」(同区向洋町)の起工式を行った。

 EVバスやEVトラックなどを製造する工場で、同社によると商用EV専用の組み立て工場は国内初という。車両やリユースバッテリーの組み立てエリアのほか、完成車両のテストコースなども設ける。

 また、「EVを広げる・EVを感じる・施設を楽しむ」をテーマに、試乗や工場見学ができるようにしたり資料館を設置したりして、EVの体感型複合施設にするとしている。

 第一期の組み立てエリアは着工していて、今秋の完成を予定する。年内は数台から生産をスタートし、将来的には年間1500台の生産を目指す。

 敷地面積は約5万8000平方メートルで、建築面積は組み立て棟や検査等で合計1万3000平方メートル。風力や太陽光など、再生エネルギーによる自立発電で稼働する予定だ。

 投資額は約40億円で、50~100人を新規雇用する見込みという。

 式には福岡県の服部誠太郎知事や北九州市の武内和久市長も出席。2人は同社が製造したEVバスに試乗して実際の乗り心地を体験していた。

 佐藤裕之社長は、日本がEVで後れを取っていることにも触れながら「エネルギーマネジメントのことも考えることで、中国メーカーとも差別化できると考えている」と話した。