2023.05.24 【次世代自動車用部品・材料特集】立隆電子工業(Lelon) アルミ電解コン、ハイブリッド型開発を急ぐ

立隆電子工業の主な製品群

 台湾のアルミ電解コンデンサーの専門メーカー、立隆電子工業(Lelon Electronics)は、自動車電子化およびEVの急速な進展によりアルミ電解コンデンサーの需要が伸びている中で、高温・高リップル電流対応で長寿命のハイブリッドアルミ電解コンデンサーの開発を急いでいる。

 自動車分野のCASE化が明確であるため、短期的に経済の先行き不透明による影響を受けることはあっても、中長期的には自動車電子化やEVなどの需要は依然として強い。コンデンサーの設定では、車両設備や装置の小型化・複雑化、さらには電力に頼る部分が増えたことにより、製品仕様は小型化、高容量、耐高温、高信頼性、長寿命という方向に進んでいる。

 高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、従来型アルミ電解コンデンサーと比べて、耐高温・高リップル電流対応と長寿命性能を有し、同社のチップ型ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HUWシリーズ」は135度で寿命4000時間、「HUEシリーズ」は145度で2000時間、「HUJシリーズ」は150度で1000時間。

 同社は製品構成の調整を継続し、カーエレやEV、グリーンエネルギー、蓄電設備といったニッチ型の製品開発を進めるとともに、管理システムの最適化と機器設備の高度化を通じて市場競争力を強化し、顧客が安心かつ信用できる製品とサービスを提供していく。