2023.05.24 【次世代自動車用部品・材料特集】KOA 電流検出用など各種抵抗器そろえる

TLRシリーズ

 KOAは、次世代自動車に向けて高機能・高性能の各種受動部品を提供している。電流検出用抵抗器では、専用抵抗材料と銅を接合したシンプル構造のTLRシリーズは0.5m~20mΩ、抵抗値許容差プラスマイナス1%、抵抗温度係数プラスマイナス50×10-6/Kで、独自構造により寄生インダクタンスを極力排除し波形歪の少ない高精度な電流検出が可能。

 2012サイズで1W、3216サイズで3W、6432サイズで5Wと小型・高電力化により最大100Aまでの電流検出が可能で、機器の小型化にも貢献。

 高精度抵抗器では、厚膜抵抗体を用いたチップ抵抗器で抵抗値許容差プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数プラスマイナス25×10-6/Kの高信頼性厚膜チップ抵抗器RS73シリーズをラインアップ。薄膜抵抗器と同等レベルの優れた長期安定性を有し、1005~3216サイズで10~10MΩの広い抵抗値範囲を実現。また、高い定格電力と耐ヒートサイクル性の長辺電極タイプWK73シリーズをラインアップしている。

 次世代自動車用バッテリーはエネルギーの有効利用のため、BMS、DC/DCコンバーターなどの回路での高電圧を長期間、高精度検出することが必要。

 高電圧分圧抵抗(デバイダー)HVDシリーズは1パッケージに分圧抵抗を二つの抵抗で構成し、抵抗の相対精度と相対抵抗温度係数を高精度化することで温度変化の厳しい環境でも長期にわたり分圧比を安定化できる。