新しいコンピューティングの時代が来た―。「COMPUTEX（コンピュテックス） TAIPEI」の開幕前日である29日、NVIDIA創業者のジェンスン・フアンCEOが基調講演に登壇し、生成AI（人工知能）の登場でHPC（高性能コンピューティング）にも技術革新が起こりつつあることを強調した。

　アジア最大級のICT見本市のコンピュテックスは、中華民国対外貿易発展協会（TAITRA）と台北市電脳商業同業公会（TCA）が主催。5月30日から6月2日までの会期で台北市の台北南港展覧館で開催する。

　開幕前日には基調講演を実施。フアンCEOは生成AIを実装した高効率コンピューティングの時代が到来したことを説明した上で、それを支える高性能なGPU搭載のチップセット「Grace Hopper」の新製品を会場を埋め尽くした聴衆の前で披露した。

　海外メディア向けの記者会見も開催され、TAITRAの黄志芳・董事長（会長）は「コンピュテックスは、AI時代の新技術を生かしたエコシステムを見つけるのに役立つだろう」と期待を寄せた。
（30日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）