クラボウは、今回の展示会では半導体やエレクトロニクス業界向けに、販売実績も豊富な基板外観検査装置を展示する。

　自社開発した高解像度カメラ、高輝度LEDを用いた、複数角度からの反射画像を同時入力できる独自のシステムを展示。

　省人化や自動化の手段の一つとして、マテハンロボットを使った投入・回収もあわせて提案。スカラロボットによる整列P＆P（ピックアンドプレース）を参考展示する。

　同社は半導体産業の材料・準備工程から生産・検査工程まで、トータルでユーザーニーズに対応できるのが強み。

　スーパーエンプラフィルム製膜技術による、高耐熱、高透明性を有するPEEKフィルムや、独自技術をベースに基板上の微細な傷・汚れなどを高精度に検出する、基板外観検査装置などを販売している。

　また、攪拌（かくはん）棒・羽根を使用しない遊星式攪拌脱泡装置、フッ素樹脂フィルターや金属イオンを化学的に捕捉する機能を、不織布に付与した微量金属除去フィルターなど、先進技術を結集した高度な製品群を有する。

　汎用（はんよう）性が高く、幅広い検査工程の問題を解決する基板外観検査装置「BBMaster-1100V」は、高精度カラーモノクロ一体型ラインカメラで、パッケージ・モジュールをはじめとする高密度基板を撮像。

　あらかじめ登録した良品基準画像との多様な照合で配線パターン部、基材の欠陥を高速かつ細密に検査する。複数の反射画像を同時に取得でき、追加目視検査などの二度手間を防ぐ。

　1100Vはシリーズの中では小型でリーズナブルな価格で展開しており、開発、試作の少量生産の国内向けに最適だ。

　手動機だけではなく、両面自動機の「BBMaster-8800」など幅広くラインアップしている。