2023.05.31 【JISSO PROTEC/JPCA Show特集】コーデンシ 超小型レーザー光源モジュールなど紹介

RGBレーザー光源モジュール

 コーデンシは、導波路光学系を用いた超小型レーザー光源モジュールや光学式エンコーダーなど、開発したばかりの製品を用意。何もない空中に映像を浮かべ、それを目印として機器を非接触で操作できる空間入力モジュール、コアデバイスである測距センサー、サーモパイル温度センサー、ほこりセンサー、カラーセンサーなども用意。「一歩先の未来をセンシング」する製品を展示する。

 スマートグラスなどに用いられる光源モジュールの縮小化が進む中、12月にサンプル出荷する新開発のRGBレーザー光源モジュールは世界最小クラスのモジュール。サイズは幅8.5×奥行き12×高さ3.6ミリメートル。重さは0.4グラム。シリコン基板上に光導波路構造を作製し、これにRGBレーザー光をそれぞれ結合。光導波路内で光を混ぜ合わせる構造を採用することにより、世界最小レベルのモジュールとなった。体積は従来品と比べ10分の1。スマートグラスやサイネージ、自動車向け用途で提案する。

 光学式エンコーダーは、新開発製品。小型反射型光学式エンコーダー「KE1S03C-30」は初披露。従来品と比べ、最大外形サイズは半分以下で、2.2×3×1.1ミリメートルとコンパクトにした。プリンターやカメラ、モーター、産業機器関連への用途として提案する。

 また、空間入力モジュールも出展。空中に表示された目印像にセンサーの検知ポイントを設定し、指先などの対象物を検知。「さわれない押しボタン」として提案する。

 赤外線測距センサーは色や反射率に影響されずに人や物体までの距離を検出できる。お掃除ロボットの段差検知や、トイレや事務機器などの人体検知、非接触のスイッチ操作など、さまざまな場面で応用されている。

 ほこりセンサーは、空気貫通穴を通過する粒子に赤外線を照射し、その散乱光を測定し、ほこりを検出。工場内の粉じん管理、オフィス環境モニター、ハウスダストの見える化など各社の要求に合わせ提案できることを紹介する。