2023.05.31 【JISSO PROTEC/JPCA Show特集】奥田貿易 生産終了の保守部品調達など展開

奥田貿易はフィーダーなど保守部品の豊富な在庫でスピード対応している

 奥田貿易(東京都渋谷区)は、今年1月の「ネプコンジャパン」に続いて「JISSO PROTEC 2023」にも出展する。

 同社は製造業の経営資源を有効活用する観点から、SMTメーカーが生産を終了した保守部品の調達・供給、中古設備販売・修理、遊休設備買い取りなど独自の事業を行っている。SDGs経営が重要になる中で、保守部品やリユースなど受注も増えている。

 同社の幅広い調達のネットワークを通じてSMT用各種フィーダー、ノズルフィルター、ラインカメラ、CPU基板、ACサーボモーター ドライバー、タッチパネル、プリント基板リワーク装置、SMT治具(カッターやカシメ器)、工業用テープ・ジョイントテープ、コネクターなどさまざま取り扱う。保守部品は提携している製造会社で設備仕様に適合させて生産、供給している。

 経済産業省主導による「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」などの活用により、国内実装工場における設備更新が活発に推進されている。同社は顧客からの遊休の旧設備売却の依頼を多く受け、国内外の需要先に供給している。

 SDGs対応事業強化の一環として、実装機のフィーダー修理事業を拡充している。設備メーカーへフィーダー修理を依頼した場合、納期が顧客の要望と大きく乖離(かいり)するケースがあり、納期対応のスピーディーな同社へのフィーダー修理の引き合いや受注が増加している。同社はフィーダーの修理対象品受領後2~3週間程度で修理している。

 マウンター設備関連用保守部品の修理も引き合い、受注が増加している。

 フィーダー、保守部品とも出荷時に実機での動作確認を実施している、SMT用周辺設備の中で、日本製ローダー/アンローダー/コンベアは納期が半年以上を要するケースがあり、同社は受注から納品まで中国製の同製品を調達し、空輸対応により納期1カ月を実現している。