ヤマハ発動機ロボティクス事業部は「JISSO PROTEC 2023」で、表面実装機、印刷機、ディスペンサー、検査装置など、実装設備のフルラインアップメーカーの強みを生かし「1STOP SMART SOLUTION」を訴求する。

　特に、8月に発売を予定しているデュアル生産対応の新型プレミアム印刷機「YRP10」により、SMTデュアルレーンの1STOP SMART SOLUTIONを提案する。

　YRP10は高速・高精度なはんだ印刷と、段取り替えの全自動化を実現した。剛性に優れた新世代「YRシリーズ」のプラットフォームを採用し、新スキージ採用の1枚のスキージでアタック角度・速度・印加印刷力を制御する同社オリジナルのSwing Single Squeegeeヘッドやマスク吸着機能、印刷条件最適化などにより、業界トップレベルの高品質の印刷精度を実現した。

　また、プッシュアップピンやマスクの自動交換など、段取り替えの自動化により、品種切り替え時の作業工数と人的ミスを大幅に削減する。コアサイクルタイム6秒の業界トップレベルの高速印刷性能を備えながら、プラスマイナス6σ：プラスマイナス16マイクロメートルCpk≧2.0の高い印刷精度を実現した。

　プレミアム高効率モジュラー「YRM20DL」は4月から市場投入した新世代「YRシリーズ」プラットフォームを初採用した同社の主力万能高速マウンター「YRM20」の上位モデル。デュアルレーン生産にも対応し、2ビーム2ヘッドクラス世界最速レベルの12万CPHの搭載能力と、プラスマイナス25マイクロメートル（Cpk≧1.0）の高精度実装を同時に実現。高精度モードではプラスマイナス15マイクロメートル（Cpk≧1.0）の超高精度を達成し、0201サイズ極小チップ部品実装や峡隣接実装に対応する。

　デュアルレーンに対応したYRシリーズのYRP10、YRM20DL、基板検査機YRi-Vの3機種により、連結ラインとしてデュアルレーンの1STOP SMART SOLUTIONが完成した。