2023.06.02 「日本最大級」ヤマダの「LABI」が藤沢にオープン 品ぞろえとサービスで重点拠点の神奈川強化

あいにくの雨の中、オープン前から大勢が列をなした

ゲーミング関連が充実しているゲーミング関連が充実している

防災関連も強化する防災関連も強化する

DXや省人の工夫も

 ヤマダデンキは2日、神奈川県藤沢市の藤沢駅前にある百貨店「さいか屋 藤沢店」内に、家電量販店「LABI 藤沢」をグランド(新規)オープンした。 ヤマダデンキのLABIとしては、これまでで最大級。4~7階を占め、約1万平方メートルの面積があり、家電から玩具、ゲーム、リフォームまで取り扱う。オープン記念特価セールもあって、朝からにぎわった。

  デジタル関連商品が充実する「LABI」店舗としては、同県内では上大岡、大船、茅ヶ崎に続く4店舗目。人口44万人以上を擁する藤沢市の出店は初となる。同県はヤマダの中でも、都道府県別のシェアがトップ級という重点地域。ファミリ層―に加えて、駅前で展開する「LABI」の特性を生かし、仕事帰りなどのワーキング世代も視野に入れた店舗展開になっている。

 店の顔ともいえる入り口(同店では4階)のエスカレーター近くは、モバイルを豊富にそろえるが、目を引くのは、ゲーミング向けのコーナー。大型ディスプレーやチェアーも展開する。「リモートワークの方や、クリエーターさんにもニーズがあります」と担当者。

 全体的に、滞在時間を長くしてもらう工夫も随所に。玩具で遊びながら子どもたちが時間を過ごせるコーナーをたっぷり設けたり、生活を総合的に提案するため、リビングなどをデモした展示も豊富。モバイルから白物家電、黒物家電を含め、「豊富な品ぞろえ、また、商品を実際に試せるコーナーを多数設け、体感しながら買い物を楽しんでもらう」と訴求している。

 創業150年の老舗のさいか屋は、「地域のお客さまと共に歩み、安心と潤いのある生活提案を行う生活文化企業として、地域のお客さまに最も支持される百貨店を目指している」という。地域顧客の生活に貢献したいという、さいか屋の想いと、「暮らしまるごと」提案を掲げ、暮らしに関わる商品とサービスを提供するヤマダデンキが融合。ニトリの後に入る形になった。

 それだけに、さいか屋がこれまで培ってきた地域からの信頼を基盤とし、「地域の多様なニーズに応える家電の品ぞろえ・価格、最先端のサービスで地域一番店を目指す。充実したお買い物体験をしていただける」と自信を見せる。さいか屋とコラボする新しいマーケティングの形も検討しているという。

 また、来店者が商品を持ち歩かずに済むカード方式での対応もいち早く導入。同社が取り組んでる働き方改革のDXも進めている。

 同駅は、JRや小田急、江ノ島電鉄も利用できる、地域の中核駅になっている。