2023.06.05 【エコファースト企業~環境の日~特集】安川電機 自家消費特化型太陽光発電用パワコン、200V25kWを投入

パワコンEnewell-SOL P3A 25kW

 安川電機はインバーター、高効率モーター、マトリックスコンバーター、パワコンなどグリーンプロダクツの拡販により、顧客の省エネ性向上と環境負荷軽減を実現し、サステナブルな社会への貢献を目指している。

 その一環で、産業用低圧・高圧向け自家消費特化型の太陽光発電用パワーコンディショナー「Enewell-SOL P3A 25kW」(三相200V級)の販売を3月から日本市場で開始した。これまで10kWを市場に投入してきたが、自家消費用途のニーズに対応して拡充した。

 環境省は、民間企業や地方自治体などが屋根や駐車場に太陽光発電を設置しその電力を建物内で消費する自家消費型太陽光発電の導入を促進。2030年度までに20GWの導入目標を宣言している。

 自家消費型太陽光発電では、電気の逆流(逆潮流)が発生しないように、建物内で使用する消費電力を監視しながら発電電力を制御し、発電電力を最大限活用することが重要になる。

 自家消費用途に特化したパワーコンディショナーEnewell-SOL P3Aは、逆潮流防止に必要な自家消費の機能を内蔵し、200V級では最大級の出力となる25kWを実現することで、特に中規模自家消費型太陽光発電システムで優位性を発揮する。

 200V級で既存の変圧器に接続可能な配線方式を採用し、「多機能品」と「標準品」でフレキシブルなシステムを構築することで太陽光発電設備のトータルコスト削減とスリム化を実現した。

 グリッドコード新要件(並列時許容周波数の技術要件)や壁掛け設置、重塩害に標準対応。自然空冷方式の密閉構造を採用し、外部ファンがないため静音性に優れ、ファンの定期的なメンテナンスや交換も不要だ。

 新たに専用の通信用デバイスとなるゲートウェイとクラウドで連携できる環境を用意した。スマートフォンなどのスマートデバイスからパワーコンディショナーの遠隔操作やモニタリングが可能となり、初期設定や試運転調整、運転および保守の効率化が図れる。