2023.06.12 各家電量販店、ポイントカード特典で会員取り込み

店の外を歩く人にもアプリ会員制度を訴求(ヨドバシカメラ新宿西口本店)

 家電の購入金額に応じてポイント還元や現金値引きなどが受けられるポイントカードの会員増に各家電量販店が取り組んでいる。子ども用のカードも用意され、ポイント数でお菓子やゲーム機などに交換できるサービスもあって家族ぐるみの取り込みを図っている。

 ヨドバシカメラ新宿西口本店(東京都新宿区)は来店客の購入スタイルに応じて、ポイントカードとクレジット機能付カード、アプリ会員を分けて提案。「その中でもアプリ会員を勧めている」(同店副店長)と話す。

 アプリのアカウントで通販サイトにもログインでき、ネット通販のポイントと店舗購入のポイントを共通化できる。店舗での購入とともに通販の利用にも配慮した提案をしている。

 上新電機日本橋店(大阪市浪速区)は、ポイントカードとアプリを組み合わせた訴求を推進。アプリにカードを登録すれば、ポイントサービスや小物商品の割引などの特典が付く。

 「レジ横などでカードとアプリのPOPを掲示しアピールしている」(同店)ほか、子ども向けのアプリ「キッズメンバーズ」も訴求。カードやアプリで子どもから大人まで来店しやすい店づくりを進めている。

 ベスト電器熊本本店(熊本市中央区)は、ベスト電器のメンバーズカードへの新規加入を増やすため、店頭で現金値引きなどの会員特典を訴求している。

 カード会員限定のスタンプカードは、管球や乾電池、紙パックなどの指定商品を550円(税込み)購入につきスタンプ1個を付与。20個たまると1000円分の買い物値引き券をプレゼントするなど「スタンプカードを通じて『消耗品もベスト電器で購入したい』と思っていただければ」(同店副店長)と話す。

 (13日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)