2023.06.21 シチズン・システムズ、初のブルートゥース機能搭載電子体温計を発売 測定結果をアプリでかんたん管理

CTEB723CA

 シチズン時計の子会社、シチズン・システムズ(東京都西東京市)は、同社初となるブルートゥース通信機能を搭載した電子体温計「CTEB723CA」を6月20日から販売開始した。測定結果をアプリで簡単に管理でき、日々の健康管理に役立つ。開発にあたっては、使い勝手を考慮し、極力ボタン数を増やさずに済むよう検討を重ねたという。

 CTEB723CAは、毎日検温することが快適になる機能が盛り込まれた予測式約30秒の体温計。ブルートゥース通信機能により、日々の検温記録を電子データで残すことができ、専用アプリ「シチズンヘルスケア 健康予約」と連携することで測定結果の推移を確認できる。子供が発熱した際の検温記録など短期間の記録管理や、在宅・介護など毎日検温管理したい方など、日時と測定結果をデータ化し管理・観測することで中長期間の健康状態の把握につながり、日々の健康管理に役立つ。

 付属の専用アタッチメント「ぴたっちメント」を装着することで、わきにフィットしズレにくくなる。痩せた人や筋力が低下した人など、わきに体温計を正しく挟むのが困難な場合でも安定して検温できるほか、取り外して洗浄できるため、毎日衛生的に使用可能。

 通常、ブルートゥース通信機能付きの商品は、電源ボタンに加えて、ブルートゥース機能のON/OFF、データ通信など、複数のボタンを操作するのが一般的。だが、体温計は本体サイズが限られ、かつ誰でも簡単に操作できることが求められるため、CTEB723CAでは、できる限り「ボタン数を増やさない」設計とした。

 開発にあたっては、体温計で測る一連の動作を整理し、その中でボタンを押すタイミングを短押し、長押しという2通りのボタンの押し方により、電源ON/OFFに加えて、ブルートゥース通信ON/OFF設定、ペアリング、メモリーデータ転送、測定データ転送という5つの操作を区別できるように検討を重ねた。

 初回使用時にブルートゥース機能のON/OFF設定、ペアリングを行えば、毎日の検温時には特別な操作は不要で、ボタンを押して電源をON、体温を測定した後にボタンを押して電源をOFFにすれば測定結果が転送される。

 同製品は、グーグルの「Androidヘルスコネクト(ベータ版)」との連携も予定しており、血圧や体温に加えて様々な健康に係る情報をまとめて管理することで、より健康的な暮らしをおくるための新たな発見や、健康改善のヒントを得る機会となる。

 データ通信(ブルートゥース)は、Android OS6.0以降、iOS10以降。価格はオープン価格(参考価格は、5000円+税)。