2023.06.23 【OTOTEN特集】日本オーディオ協会・末永信一専務理事に聞く OTOTENの見どころ  若い世代にアプローチ

末永 専務

 日本オーディオ協会(JAS)主催の「OTOTEN2023」では、若い世代へのアプローチを狙った新たな企画がめじろ押しだ。今回の見どころなどについて、末永信一専務理事に話を聞いた。

 -今年のOTOTENの見どころは。

 末永専務 自分たちで演奏して、ライブ配信する若者が増えています。こうした音楽の楽しみ方はオーディオ協会としても見逃せないと思っており、マイクやミキサーといった機器を扱う企業に新たに出展してもらっています。ほかには、カーオーディオの展示を4年ぶりに復活し、新規に出展される企業も増えています。

 -若い世代にオーディオ機器に触れてもらう絶好の機会になりそうですね。

 末永専務 「最新ビルボードからアニソンまで! 3時間ぶっ通しリクエスト大会!」と題したイベントを24日に開催します。普段聴いているような楽曲や好きな楽曲などを持ち込み、高級オーディオで聴けるまたとない機会として企画しました。若い世代がオーディオに興味を持ってもらうきっかけにできればと思っています。

 もちろん、コアなオーディオファンにも満足してもらえるセミナーも用意しており、幅広い来場者にOTOTENを楽しんでもらいたいと思っています。

 -学生向けセミナーも用意していますね。

 末永専務 こちらも昨年以上に幅広い内容を取りそろえています。JASで「学生の制作する音楽録音作品のコンテスト」を毎年行っていますが、その受賞者をゲストに呼んでトークショーを行います。受賞者たちは音楽業界にこれから羽ばたく人材で、つながりはJASにとっての財産。コンテストの発展と合わせて、これからもコミュニケーションを取っていきたいです。

 また今回、名古屋芸術大学に出展してもらっています。同大は昨年、学生や卒業生のための音楽配信レーベルを立ち上げるなどユニークな取り組みをしており、OTOTENへの出展も大変興味を持っていただけました。学生が作った楽曲を紹介してもらい、若い世代への関心にもつながればいいと思っています。

 -今年は昨年以上の来場が期待できそうですね。

 末永専務 昨年の来場者属性を分析し、インタビューも行って意見を集め、今回の企画内容に落とし込んできました。初めて来場した人が質の高いオーディオ機器を体感することで、既存のファンならずとも、将来的に新しいユーザーになってもらいたいという思いで開催します。ぜひ来場して、まずは楽しんでもらいたいです。