2023.06.27 【複合機&プリンターソリューション特集】リコー

「RICOH IM C3010」

A3フルカラー複合機新製品

DXとサステナビリティーの両面で価値提供

 リコーは、お客のDXとサステナビリティーの両面で価値を提供するA3フルカラー複合機の新製品として、7機種16モデルをラインアップ。ソリューションでは、業種、業務の課題解決にフォーカスしたスクラムシリーズが、販売を大きく伸ばしている。自社サービスだけでなく、共創プラットフォーム「EDW(エンパワーリング デジタル ワークプレイス)」によるソリューション連携なども成果を上げている。

 新ラインアップは、「RICOH IM C6010」「同C5510」「同C4510」「同C3510」「同C3010」「同C2510」「同C2010」の7機種16モデル。新製品は、お客のDXを実現するエッジデバイスとしての複合機の機能を大幅に強化した。1パス両面ADF(両面自動読み取り)で、多彩な用紙厚・用紙サイズに対応。名刺や領収書などの小サイズ原稿もすばやく読み取ることができるなど、紙文書の電子化業務を効率化する。

 また、クラウドストレージサービス「RICOH Drive」と連携し、外出先から資料を確認・共有するなど、社内外でのハイブリッドな働き方を支援。さらに三つ折りでは、3枚までの重ね折りにも対応し、請求書やチラシを出力した後の封入作業まで効率化する。

 クラウドに接続するエッジデバイスとして強固なセキュリティーが求められていることから最新のセキュリティー機能を搭載している。

 さらに循環型社会および脱炭素社会へ貢献するため、ライフサイクル全体での環境負荷(カーボンフットプリント)を前身機より約27%削減させた。本体樹脂総重量の約50%(重量比)に回収材(再生プラスチック)を使用しているほか、製品梱包材にリサイクル可能な紙材料を使用し、包装プラスチックを従来比54%削減している。

 ソリューション商品では、中堅・中小企業向けの課題解決型サービス商品「スクラムシリーズ」が好評で、中小企業向けの「スクラムパッケージ」、中堅企業向けにはSEの構築事例をアセット化し、ニーズに合わせ最新技術などでカスタマイズした「スクラムアセット」の販売を大きく伸ばしている。

 「デジタルサービスを実現するプラットフォームとして、EDWを強化、他社サービスとの連携を強化」(冨塚史朗リコージャパンデジタルサービス企画本部商品計画室グループリーダー)している。サイボウズと連携した「RICOH kintone plus」が好評だ。また、直近では、Sansanと中堅・中小企業の経理業務DX促進に向け業務提携した。業務用スキャナーのトップメーカーのPFUをグループ化、ドキュメント分野の強化も図っている。

 電帳法やインボイス制度への対応では、「RICOH 証憑(しょうひょう)電子保存サービス」、Sansanと連携した「Bill One for RICOH」などの提供に力を入れる。

 「まだまだ中小企業では、紙業務が多い。紙にまつわるソリューションを徹底して強化していく」と、冨塚リーダーは話す。