2023.06.27 【複合機&プリンターソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーション

「Apeos C7070」

「Apeos」シリーズが好調

新ITサポートサービス開始

 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、フルラインアップを完成させた新ブランド「Apeos(アペオス)」シリーズが好調だ。ソリューション分野では、新たなITサポートサービス「IT Expert Services」を提供開始するほか、「Bridge DX Library」は、ラインアップを146種類に拡充している。

 デバイステクノロジー事業本部の川崎有道事業企画管理部マーケティンググループ長は「ハイブリッドワークが定着する中で、オフィス需要も回復してきた。複合機の価値をソリューションと連携して訴求していく」と話す。

 Apeosシリーズは、J・D・パワー2022年カラー複合機顧客満足度調査の2部門で第1位を獲得。セキュリティーでは、米国セキュリティー基準「NIST」の格付けで国内初の最高評価「トリプルA」を取得しているほか、直近では米のオフィス機器評価機関BLIのセキュリティーテストの認定を獲得した。

 川崎グループ長は「機種横断で一貫したユーザー体験を提供している。ネットワーク機器としての高度なセキュリティー機能の導入や保守・運用面に注力。複合機をお客さまのDXのポータルと位置付け、電子化と利活用支援に取り組んでいる」と、複合機の提供価値を語る。また、企業の環境への意識の高まりに対応、部品リユース率の高い再生型機の販売を促進、「新造機を含めた商品の環境貢献の分かりやすい訴求」にも力を入れる。

 ソリューション・サービス領域では、紙の電子化、文書管理、クラウドサービスとの連携などによる業務プロセスの改善、セキュリティー対策、ITインフラなどを重点的に強化。国内外で800万ライセンスを超えるドキュメントハンドリング・ソフトウエア「DocuWorks」、クラウドサービス「Working Folder」との連携を強化。

 IT Expert Servicesは、同社の目指す「CHX(カストマー・ハッピー・エクスペリエンス)」実現に向けたソリューション・サービスの第1弾。

 「IT人材不足などDXを進める上で課題を抱える中堅・中小企業にフォーカス。IT資産の可視化や運用、管理から環境改善支援までワンストップで提供する」と、ビジネスソリューションサービス事業本部の岡部美智マーケティング部ソリューション企画グループ部長は話す。パソコンやネットワーク機器1台から始められ、サービスレベルの拡張が可能。また、トラブルの早期解決、利用関係改善など支援する。CHXは、第2弾として新たなクラウドサービスの提供も予定している。改正電子帳簿保存法、インボイス制度など法改正に対応した企業への支援策に注力する。

 Bridge DX Libraryは、現在、ラインアップを146種類に拡充。富士フイルムBIジャパンの大森章司販売推進部販売促進室室長は「ITベンダーとも伴走する形で連携、企業DX化を支援していく」と語る。