2023.06.28 【COMNEXT特集】ケル 6Gの光通信機器採用を視野 各種コネクター展示
HSPシリーズ
ケルは2022年度に創業60周年を迎えた、産業用コネクターを中心とした電子部品メーカー。ハーネスやラックなども展開する。車載市場で培った「信頼性」「耐環境性」、画像・通信市場で確立した「高速伝送技術」などを活用し、電子機器の加速する小型・軽量・高密度化に貢献できる製品を充実させている。
COMNEXT2023では、5G・6G通信技術エリアに出展する。「5G」、さらにその先の「6G」時代の光通信機器への採用を視野に入れ、高速伝送に対応した製品を主軸に、「細線同軸コネクター」「フローティングコネクター」を中心に展示する。
高速伝送対応製品では、開発中の224ギガbps(PAM4)差動伝送ケーブル用コネクター「HSPシリーズ」を展示する。適合ケーブルAWG30(Twinaxケーブル)、信号は8ペア、差動インピーダンスは100Ω。
フローティングコネクターでは、開発中のPCIe 5.0相当の信号速度に対応するフローティングコネクター「JBシリーズ」を披露する。
信号用端子ピッチ0.5ミリメートルで、伝送特性はPCIe 5.0相当の信号を想定。信号用端子は240極、電源用端子は8極。接続形態はスタック接続。フローティング量はXY方向プラスマイナス1.2ミリメートルの可動が可能。電源用端子は1端子につき10Aを予定。使用温度範囲はマイナス40~プラス125度(通電による温度上昇含む)。
また、高速伝送56ギガbps(NRZ)低背フローティングコネクター「HFシリーズ」、高速伝送32ギガbps(NRZ)同軸ケーブル用コネクター「TSLシリーズ」、スタック高さ3ミリメートル高耐熱フローティングコネクター「DUSシリーズ」、シングルエンドRF通信同軸多極コネクター「MRAシリーズ」、PCIe Gen4 CEMスペック準拠56ギガbps(NRZ)「HRシリーズ」など、多彩な製品も紹介する。