2023.06.30 航空電子、山形で新棟完成 国内でのコネクター生産強化

山形航空電子

 日本航空電子工業のコネクター事業の拠点、山形航空電子(山形県新庄市)第2工場で、新棟(B棟)が完成し、現地で6月30日、竣工式が開かれた。グループの中期的成長戦略として進めている投資の一環。今後拡大する電気自動車(EV)向けなど対応を強化する。

 日本航空電子工業の村木正行社長は取材に「BCP対応を含め、国内でのモノづくりを強化したい」と意欲を示した。

 新棟は延べ床面積約1万6000平方メートル。フル操業時は300~400人前後の新規雇用が見込まれる。山形航空電子全体の総床面積は、従来の約1.6倍になる。

 大電流・高電圧コネクターの生産拡大に向けて、グループとしては最大クラスのプレス機、成型機を導入。今後、量産を通じて技術を蓄積し、山形航空電子を大電流・高電圧コネクターの生産技術でグループを主導する拠点とする。

 同社グループは、中期的成長戦略に基づく自動車、産機・インフラ市場向けコネクターでの成長に向けた生産体制再構築を進めるとともに、グローバルサプライチェーンの強化を図る。

 (3日以降の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)