2023.07.06 SBIが台PSMCと半導体生産へ 日本に工場、車載など

PSMCの本社

 SBIホールディングスは5日、台湾の半導体ファウンドリー大手PSMCと、日本での半導体製造に乗り出すと発表した。工場設立に向けた準備会社を設立することについて基本合意。立地場所の選定や事業計画、資金調達の計画などを進め、建設開始や稼働時期など詳細を改めて発表するとしている。

 PSMCは1998年設立で、台湾3位、世界6位のファウンドリー大手。三菱電機が協力した経緯があり、「メモリーとロジックの両方を生産できる世界的にも稀有な企業」(SBI)としている。

 多くの半導体企業が、最先端や先端技術に特化して投資する中、PSMCは車載向け半導体需要の90%以上を占めるとされる28ナノメートル以上の成熟した半導体を、高品質で安価・大量に生産するビジネスモデルを擁するという。

 日本で新設する工場では、数千億円規模の投資が見込まれ、40/55ナノメートルのノードの車載・産機用を進め、3D積層ウエハー、さらに28ナノ以下をめざす。「培ってきたノウハウを活用し、日本そして世界の半導体安定供給に寄与して頂く」(同)としている。

 (後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)