2023.07.20 【ケーブル技術ショー特集】衛星放送協会 市場維持拡大など取り組む

小野会長(左から2番目)

 衛星放送協会は、2023年度の活動重点項目として、従来の「有料・多チャンネル放送市場維持拡大への取り組み」「インターネット融合時代における新販路への対応」「オリジナル番組の制作促進とオリジナル番組アワードの周知・広報の強化」「不正視聴対策強化」「衛星料金、CAS、ケーブルテレビへの伝送コスト等配信コストの低減」「新たな時代に向けた協会のビジョン策定の課題整理」「会員社社員の人材育成、魅力ある衛星放送業界醸成への取組」「〝5G〟時代の多チャンネル放送の課題分析と対応への提言」に、「有料・多チャンネル放送の周知拡大と普及促進に繋がる、協会活動の情報発信」の項目を加え、9点の項目を推進する。

 有料・多チャンネル放送市場維持拡大への取り組みの一つ、BS右旋帯域での再編への対応について、小野直路会長は「当協会では右旋帯域と4K化に取り組んでいるが、今後も総務省や関係団体と連携して、普及促進に取り組んでいく」と語った。

 今年で13回目の開催となる「衛星放送協会オリジナル番組アワード」については、番組部門(ドラマ、ドキュメンタリー、文化・教養、バラエティー、中継、ミニ番組の6ジャンル)、編成企画部門、番宣部門、CAB-J賞の9カテゴリーの最優秀賞を発表した。「新たな挑戦、オリジナリティーを中心に審査した」(小野会長)。

 番組部門6ジャンルの最優秀賞の中から、最も優れた1作品に年間優秀作品としてグランプリの盾と賞状を授与する。グランプリは21日に行われる授賞式で発表される。