2023.07.21 東工大などが全固体電池の急速充電性能・容量向上に成功 厚膜正極とLi金属負極を利用

イオン伝導率のグラフ

 東京工業大学や東京大学などの研究チームは、全固体電池の急速充電性能や容量の向上に成功したと発表した。開発した、伝導率が世界最高の固体電解質の超リチウム(Li)イオン伝導体を使って電極面積当たりの容量が現行の1.8倍の厚膜正極を作製し、優れた電池特性を実証した。急速充電の指標は現行比最大3.8倍に達する。この厚膜正極と次世代電池材料として注目されるLi金属負極を利用して、大容量・大電流特性を示す全固体電池を実現する形で、全固体電池設計の新しい方向性...  (つづく)