2023.07.20 日立、ジョブ型インターンの受け入れ人数を拡大 4年で6倍に
説明会に臨む日立製作所人財統括本部人事勤労本部タレントアクイジション部の大河原部長代理=20日、東京都千代田区の日立本社
日立製作所は20日、入社前に職務の内容や魅力を伝える「ジョブ型インターンシップ(就業体験)」の受け入れ人数を大幅に拡大させることを明らかにした。ジョブ型インターンは2020年度から一部部門で試行的に開始。23年度には、25年春に卒業予定の大学生ら約800人の受け入れを見込む。就職後のミスマッチを減らすため、インターンを継続的に推進したい考えだ。
就職活動を巡る学生の意識が「就社」から「就職」に変化する動きを踏まえて日立は、ジョブ型インターンを実施。職務内容や必要なスキルを記したジョブディスクリプション(職務記述書)を明示した上で参加者を募り、職務の内容や魅力に対する理解を深める機会を提供。募集のテーマは約440に及ぶ。
ジョブ型インターンの受け入れ人数は、試行開始以降の4年で約6倍に増加。インターン経験者の採用人数は試行開始以降の3年で3.5倍に達し、22年度にインターンを経験して内々定に至った人数は140人という。
インターンを巡っては、文部科学省、厚生労働省、経済産業省による22年6月の3省合意でルールが変更。これに伴って25年卒業の学生を対象としたものから、一定の基準を満たしたインターンで得られた学生情報を採用活動開始後に活用できるようになった。
日立が同日に開いた記者説明会で、人財統括本部人事勤労本部タレントアクイジション部の大河原久治部長代理はルールに沿って取得した学生情報に触れ、「学生がインターンで経験したジョブの理解度やその中で見えた特性を選考時に参照し活用したい」と説明。これにより「学生と企業双方にとってのミスマッチをさらに解消できる」と強調した。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)