2023.07.26 【TECHNO-FRONTIER特集】日本ケミコン 基板自立形アルミ電解コンなど電源機器向け製品紹介
LHUシリーズ
日本ケミコンは電源機器向け製品開発を通して、産業機器、自動車、ICTなど各市場へのソリューションを強化している。電源システム展では最新製品を紹介する。
基板自立形アルミ電解コンデンサーは、電圧範囲とサイズの拡大によって製品構成を拡充した。105度3000時間保証の「KHUシリーズ」と同5000時間保証の「LHUシリーズ」に、それぞれ定格電圧400~450V、製品サイズφ30×65L~φ35×80Lミリメートルの製品を追加。コンデンサーの横置き使用が増加するサーバー電源用途などに提案していく。
電源二次側で採用が拡大するチップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーは、既存の「PXGシリーズ」の製品構成を拡充した。追加したのは定格電圧25V品の高容量タイプで、従来品に比べて約20~40%の容量拡大を実現。耐久性は105度3000時間~1万5000時間。電源二次側平滑用コンデンサーの使用個数削減で機器の小型化をサポートする。
ねじ端子形電気二重層キャパシター「DLCAP」では24セルを直列接続したキャパシターモジュールを開発した。モジュール1台当たりの定格電圧は67.2V、最大許容電流5000A。過電圧や過温度を検知するセンサーや電圧バランス回路を内蔵し、19インチラックに収納できる製品サイズとした。再生可能エネルギー発電システムの出力安定化装置、工場設備用瞬低対策装置、大電流製造装置向けピークアシストなどの用途に提案する。