2020.02.19 作動薬が結合した状態の溶液構造、活性を保持したまま可視化に成功 東大大学院など

 東京大学大学院および次世代天然物化学技術研究組合のグループは、核磁気共鳴法(NMR法)を用い、平滑筋の弛緩(しかん)に関わるGタンパク質共役型受容体(GPCR)であるβ2アドレナリン受容体(β2AR)について、作動薬が結合した状態の溶液構造を、活性を保持したままの状態で可視化することに初めて成功した。

 同構造は、これまでに得られていたGPCRの立体構造とは異なる新規構造だった。この成果から、GPCRが作動薬によって活性化され...  (つづく)