2023.07.26 中国のホテル、宅配の最後はロボットで 電動バイクからバトンタッチ
活用されるロボット
非接触ニーズの高まりとともに、レストランやオフィスビルなどで配膳ロボットが普及し始めているが、宅配需要の多い中国では多くのホテルでロボットの活用が進んでいる。ゼロコロナ政策は終わったとはいえ、コロナ禍もあってすっかり定着した非接触の市場に対応。省人化ともに、セキュリティー配慮の上でも役立てられている。
最近、ロボットの活用を始めたホテル「お客さまにも好評です」とスタッフは言う。
エレベーターホールの壁には「ロボットが一緒に乗り込むことがありますが、ご理解とご協力をお願いします」との趣旨の掲示がある。廊下でロボットに近づいてみると、きちんと停止した。ロボットはまだ少し物珍しいのか、乗り合わせた人たちは興味深そうに眺めている。受容性は高い印象だ。
都市部の街中では日本でのウーバーイーツのような配達員が、電動バイクで縦横に走っている。多くは食品だが、それ以外も多い。
コロナ禍で非接触のニーズが増えた事情もあるが、アプリなどを使って決済し、外食などの食料品はもちろん、日用雑貨まで、買い物には出かけずに宅配を頼む市民が多い。それも「例えば小さな家電など、注文して1時間もしないうちに届いて便利」(日系企業幹部)という。
ただ、ホテルなどのビルの場合、セキュリティーが求められ、こうしたロボットが活用されることになる。
(27日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)