2023.07.28 【関西版】家電販社今年度上期の状況と下期取り組み 三菱電機住環境システムズ関西支社 水引達也営業本部長

水引 本部長

省エネ機種中心に訴求店の活動活発化へ
補助金の情報を共有

 4~6月の家電ルートの全体の実績は若干の前年割れ。一方で、7月から暑さが到来しており、エアコンなどの空冷商品や冷蔵庫などの商品が盛り上がっている。7~9月での巻き返しに期待できる。価格改定が続く中、地域別での補助金施策が消費活性化に重要な役割を担っており、好影響を与えている。今後も各エリアで実施されるので、継続的に情報を共有し、取り組みを推進する。

 商品的には冷蔵庫やジャー炊飯器、除湿機などの白物商品が好調に推移。また、IHクッキングヒーターや換気扇なども大きく伸びている。空冷商品ではエアコンは伸び悩んでいるものの、パッケージエアコンが2桁に近い伸びで推移している。

 IHクッキングヒーターは前年同期比で大幅な伸長。価格改定前の駆け込み受注で伸びた。除湿機も大幅に伸長。長雨による影響を受けて需要が拡大した。パッケージエアコンは2桁弱の伸長で案件受注が拡大した。冷蔵庫は順調で兵庫県加古川市や大阪府池田市であった省エネ家電補助金を後押し材料に伸びた。

 この状況下、5、6月には管内の京都、神戸、加古川の3会場で合展を実施。京都会場では売り上げは前年並み。エアコンや冷蔵庫などが好調に推移した。神戸会場も売り上げはほぼ前年並み。エアコンの実績はほとんどの機種が上・中位機種。加古川会場の売り上げは目標を大きくクリア。商品実績ではエアコンの半数以上の機種が、上・中位機種。冷蔵庫は半数が大型機種だった。

 足元ではエアコン、冷蔵庫など省エネ機種を中心に訴求を強めている。関西の自治体では現在、兵庫や滋賀などのエリアで省エネ家電補助金制度が始まっている。補助金情報を提供することで、店の活動の活発化を狙う。また、地域店の特色を生かし、高付加価値商品に対する購入特典(無料点検など)を推進。このほか、外販力強化に向けたリアル商品研修会も実施している。そして、リフォームの取り組みも推進中だ。家電で離れた家族を見守るアプリ「くらトク/MeAMOR」の月額3カ月無料キャンペーン(対象期間~9月末まで)も実施。新サービスの訴求も行っている。

 今後は、カーボンニュートラル、SDGs、DXの積極推進の支援に加え、地域店の強みである「人と人が触れ合う力」を最大限に発揮し、安全点検訪問活動などで接点活動を強化。新規客づくりにも注力する。秋にも京都、神戸、加古川などのエリアで合展を開催予定。販促も強化する。デジタルを駆使した販促手法の推進としてネットを活用した顧客とのつながりも充実する。いつでも相談できる店づくりを展開したい。