2023.08.07 地域電器店のお盆、顧客対応と休暇取得の両立図る
お盆休みを知らせる店頭の案内
猛暑が続き、エアコン取り付けなどに追われる地域電器店も、8月のお盆休みで作業は一息。とはいえ、顧客からの故障・点検の相談に即応できるよう体制を整えておくとともに、人材獲得も考慮し、従業員の休暇取得にも経営者は工夫を凝らしている。
吉岡電化サービス(大阪府高槻市)は10~14日をお盆休みとし、15、16日は店を開ける。同店社長は「15日は販売会社などが休みだが、エアコンや冷蔵庫の故障の問い合わせなど一次対応はできるようにしておく。駆け込み寺のようにはしておきたい」と話す。従業員は休むが、顧客対応への体制は整えておく。
お盆の間も連休を取らずに通常営業する店も。パナソニック系のタカラデンキ(群馬県太田市)は定休日のみ休みとする。お盆の間は2人ずつ出勤する体制を敷く。「親戚が来ているのに明かりが切れた、という依頼にも応えられるように」するためだと話す。
お盆の間も含めて、来店客の8割は携帯電話に関する相談で来店する。「息子が親を連れて相談に来ることもある」という。
東芝ストアーのカノデンキ(福岡市東区)は、お盆の間は休業する予定。休日対応を実施している電器店も多いなか、同店は「メリハリのある働き方をしないと人材が集まらない。若手社員獲得のために働き方も変えなければ」と話し、顧客も休業を理解してくれているという。
(8日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)