2023.08.09 【コネクター特集】小峰無線電機 SMAバルクヘッドジャック開発中

 小峰無線電機は、高周波同軸コネクターを主力とするコネクターメーカー。

 同社は、各種SMAコネクターへの嵌合(かんごう)が可能なSMAバルクヘッドジャック「QSMAシリーズ」の開発を進めており、8月後半以降、新製品として受注活動を開始する。

 QSMAシリーズは、同社SMAコネクターのスクリュータイプ(ECCシリーズ)、スライドロックタイプ(Qシリーズ)、プッシュオンタイプ(SMA.Pシリーズ)など、さまざまなプラグに嵌合でき、用途に合わせたSMAプラグに結合可能。

 QSMAシリーズは、既存のSMAバルクヘッドジャックをバージョンアップさせ、クリック感を軽くすることで、取り扱い性を向上させている。仕様(QSMA-WBJ-1・5D)は、公称インピーダンス50Ω。定格電圧AC250V。VSWRは6ギガヘルツにて1.2以下。繰り返し動作500回。使用温度範囲マイナス40~プラス85度。防水特性は、防水プラグと結合時IP67相当。一般産業用、FA用をはじめ幅広い用途に訴求する。

 「SMA.Pシリーズ」は、SMA-J完全互換のプッシュオンタイプで、従来のSMAコネクターの嵌合時におけるカップリングの締め付けトルク管理を不要にした簡単結合コネクター。スライドロックタイプ「Qシリーズ」は、スリーブをスライドするだけで挿抜可能。振動に強く、IP67準拠。スクリュータイプ「ECCシリーズ」は、一般的なねじ込み式の圧着式防水コネクター。IP67準拠仕様。

 同社は、複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応アンテナ「QZシリーズ」の高精度タイプの製品ラインアップ拡充に努めている。GNSS向けアクセサリー拡充も進めている。