残暑が続くが、エアコンの取り付けなど繁忙を極めた地域電器店の夏の業務も、お盆休みを挟んで一服。秋商戦に向けた準備や取り組みが既に始まっている。

　ライフテクトヤマグチ(東京都町田市)は、10月頃からエコキュートが本格的に動き出すと予想している。9月からエコキュートの取り組みを始めるという。 同店社長は今年の夏商戦を100点満点中75点と評価し「設備、リフォーム(の売上げ)を落としたことが心残り」と話す。伸び悩んだ一因は、気温が高く「暑すぎること」だと推測している。

　同店では夏商戦に引き続きエアコンの提案を行う。エアコンは夏に需要が集中すると取り付け工事が間に合わないため、秋冬需要もにらみ、1年を通じて提案する。

　住まいるでんき館ダイコク(大阪府高槻市)は、秋商戦に向けてテレビ、エアコン、冷蔵庫などの商品に力を入れる。エアコンは前年比1.5倍で推移している夏商戦の勢いを背景に、高付加価値商品を中心に提案する。

　6、7月に行ったはがきを活用した啓発活動を秋商戦にも行う方針。同店社長は「夏は100枚のはがきを出して、4分の1の反応があった。中には10年以上取引がなかった顧客から連絡もあった。継続して行う」と話す。

　(15日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)