町工場の技術を結集した、高級システムキッチンが誕生した。COBA（大阪府東大阪市）は、高級路線のキッチン関連製品を開発するプロジェクト「kitchenEO（キッチン イーオー）」を立ち上げ、第1弾となるステンレス製システムキッチンの受注を開始した。

　町工場の技術を集結し、従来品と比べて化学物質の使用を大幅に低減、人と環境に優しい製品だ。オールステンレスな外観で、インダストリアルなしゃれた雰囲気も特徴となっている。

　設計をキッチン・インテリアデザイナーの和田浩一氏が担当。東大阪市内の企業がそれぞれの技術を生かして部品を製作し、盛光SCM（同）が組み立てを行っている。

　オールステンレスのデザインだが、接着剤などのケミカル素材は使用していない。一般的なステンレスキッチンに使われるステンレスの複合板には、内部に木製の芯が入っており、接着剤で表面のステンレスと固定されている。

　一方、新製品では内部の芯にもステンレスを使用し、町工場の技術で接着剤を使わずに固定した。洗い場の排水口は、シンクとの間に溝がない滑らかなデザイン。

　食器洗い機、IHクッキングヒーターも備えるが、メーカーやサイズはそれぞれの顧客の要望に応じて製作する方針だ。価格は未定。COBAのWebサイトで11月から販売開始する予定だ。

（24日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）