2023.09.01 【エコキュート特集】コロナ 「おひさまエコキュート」訴求 太陽光発電を自家消費

「おひさまエコキュート」

 コロナは、太陽光発電システムで発電した電力を使って沸き上げ運転を行う「おひさまエコキュート」の提案に力を入れる。発電した電力を効率的に自家消費する高効率給湯機として、高騰する電気代の節約も訴求していく。

 おひさまエコキュートは、タンク容量370リットルと460リットルの2機種を展開する。太陽光発電で日中発電した電気でお湯を沸かすことで、電力会社からの購入電力を抑えられるため、電気代の節約につながる。

 ガス給湯器と比べて約62%の給湯光熱費を節約できるため、二酸化炭素(CO₂)排出量は約74%抑制できると試算する。

 スマートフォン専用アプリ「コロナ快適ホームアプリ」を使って、離れて暮らす家族の使用状況を確認することも可能。前日にお湯が使われていないことや、入浴時間が長いことがアプリを通して確認できるため、家族の見守りにも生かせる。

 お湯の使用量や使用可能湯量などを見える化しているほか、外出先からお湯を沸かすことも可能。停電や断水などの発生が予測される際には、アプリを操作して浴槽や貯湯タンクに生活用水を確保できるなど、安心機能も備える。

 おひさまエコキュートは、年間消費電力量(1550kWh)のうち831kWhを自家消費電力で賄っており、給湯機単体の太陽光発電による自家消費率は54%に達するという。こうした省エネ性や先進性などが高い評価を受け、6月にはヒートポンプ・蓄熱センター主催の「デマンドサイドマネジメント表彰」で「ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞」を受賞している。

 「太陽光発電の余剰電力を最大限利用して沸き上げるシステムであること」や「外気温度の高い昼間に効率よく沸き上げることで、消費電力量を大幅に低減していること」「太陽光発電の自家消費率を向上させていること」の3点が評価された。