日本ケミコンは、機器の小型化や軽量化、長寿命化に貢献するコンデンサーを多数ラインアップしている。

　導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー（ハイブリッドコンデンサー）では、チップ形「HXFシリーズ」に、新規サイズとしてφ10×12.5Lミリメートルおよびφ10×16.5Lミリメートルの2サイズを追加した。従来品から1.2～1.7倍の高リプル電流化を実現、150度短時間保証にも対応。135度4000時間保証、定格電圧範囲25～63V、静電容量範囲33～560マイクロF。高温・高信頼性用途に最適で、自動車電装部品や通信基地局電源などに推奨する。ハロゲンフリー対応品、AEC-Q200準拠。

　導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーでは、チップ形「PXGシリーズ」に高容量化アイテムを追加して製品体系の拡充を図った。105度3000～1万5000時間保証、定格電圧範囲16～25V、静電容量範囲10～1000マイクロF。二次側平滑用コンデンサーの員数削減による機器の小型化や基板占有面積の省スペース化に貢献する。

　基板自立形アルミ電解コンデンサーでは、105度3000時間保証の「KHUシリーズ」と105度5000時間保証の「LHUシリーズ」に、新規電圧範囲（400～450V）と製品高さ65ミリメートル以上の長L品を加えた。コンデンサーの横置き使用による員数削減に貢献する。

　電気二重層キャパシタ「DLCAP」では、高電圧・大電流が求められる大型設備向けキャパシタモジュールを開発した。低抵抗で大容量なキャパシタセルを直列に24セル接続したモジュールで、電圧バランス回路と、過電圧や過温度を検知するセンサーを内蔵。同モジュールを12台直列接続した場合、接続電圧は800Vまで対応できる。