2023.09.12 【コンデンサー特集】トーキン 「ネオキャパシタ」、薄型品を展開
ポリマータンタルコンデンサー
トーキンは、コンデンサー事業では、タンタルコンデンサー、電気二重層コンデンサ-を製造、販売する。
同社は陰極にポリマー(導電性高分子)を使用した「NeoCapacitor(ネオキャパシタ)」「KO-CAP(ケーオーキャップ)」を供給中。NeoCapacitorはトーキンが製造・販売する製品群、KO-CAPは親会社のKEMET社が製造し、日本市場でトーキンが販売する。
共に小型で大容量、薄型に加え、導電性が高いポリマーの使用でESRを大幅に低減し、許容リプル電流が大きい。
ポリマータンタルコンデンサーの民生・産業用途には、最大静電容量1500マイクロF、定格電圧2.5Vから75Vをそろえる(PS/Lシリーズ、T52X/T530シリーズ)。小型化・薄型化要求に応えてパソコン、携帯端末、IoT機器などに適した3528サイズ、厚み1ミリメートルの製品群(F/PSシリーズ、15マイクロF25Vなど)を追加した。
車載用途には、125度保証でAEC-Q200に完全準拠した最大静電容量680マイクロF、定格電圧2.5Vから75Vをラインアップ(T598シリーズ)。特に高さ制限があるセットや多数個のMLCCを並列で使うアプリケーションでメリットがあり、ADAS、自動運転、車載カメラモジュール、インフォテインメントなどに用途を拡大している。
電気二重層コンデンサー「スーパーキャパシタ」は、車載用に車載規格AEC-Q200 Rev.Eに準拠した「FMU0H334ZF」(5.5V、0.33F)と「FU0H105ZF」(5.5V、1F)の供給を開始した。
ファラッド単位の大容量を有し、電源バックアップに使われる。85度85%RH定格電圧負荷1000時間、温度サイクル1000サイクル、耐振動性を保証。前者は業界初の105度保証を実現し、後者は85度で業界最長寿命の4000時間を保証する。