2023.09.13 【スマートエネルギーWeek/オートモーティブワールド特集】ITOPSオートモーティブ 〈オートモーティブワールド〉

LiDAR

アクチュエーターアクチュエーター

ロボット向けLiDARセンサーが目玉

 韓国の自動車部品メーカーITOPSオートモーティブは、現代自動車のベンチャー育成プログラムから創業。センサーやECU関連などのサプライヤーとして始まった。

 米ラスベガスで開催されるCESにも出展実績のある同社。今回、3D LiDARからアクチュエーターまでの一連の自動車部品やコンポーネントソリューションを展開する。「LiDARのライブデモも予定する」と金究炫CEOは意欲を示す。

 アクティブフードリフトシステム(AHLS)用のアクチュエーターや、充電ポート関連、EV(電気自動車)充電インレットアクチュエーター(ECA)などがある。

 目玉となるのは、ロボットなどの屋外アプリケーションで使用するように設計された一連のLiDARセンサー。対象物の測定距離範囲に応じて3種類(7/25/70メートル)を用意。主に配送ロボットや物流ロボットから監視ロボットまで、さまざまなロボットモデルでの使用を想定して設計されている。障害物や路面の凹凸などの状態を検知する機能もある。屋内用途でも使える。

 韓国のメーカーだけではなく、日本のロボットメーカーや農業用ロボットメーカーなどとも協議を進めている同社。測定距離範囲の拡大だけでなく、騒音などのある屋外環境でもセンシングを最適化する技術ノウハウを強みにする。自動運転も視野に据えつつ、まずは産業用・商業用モビリティーを想定する。

 EVの急速な普及に照準を合わせ、アクチュエーター技術も訴求する。EV充電ポートのドアアクチュエーターは、充電ポートを自動的に開閉するだけでなく、ドッキング位置を検出して、配置が適切になされているかどうかを確認することが可能。防水性も備える。このほか、EV向けに多彩なラインアップを展開する。