2023.09.15 夜間店舗を自販機に NRIが「ロボットコンビニ」の実験公開

ロボットが商品をピッキングする様子=15日、東京都江東区の野村総合研究所木場総合センター

タッチパネルで商品を注文する様子=15日、東京都江東区タッチパネルで商品を注文する様子=15日、東京都江東区

 野村総合研究所(NRI)は15日、店舗の無人化と防犯を両立できる「ロボットコンビニ」の実証実験を報道陣に公開した。人手が不足する夜間の店舗運営を自動化できる仕組みで、店舗を「巨大な自動販売機」に変える可能性を示した。

 来店客が店の外にあるタッチパネル式の専用端末で購入したい商品を選んで注文すると、ロボットが目的の商品が並ぶ棚まで移動。続けて商品を取り出し、受け渡し口まで届けてくれる。

 ロボットには多彩な形状の商品を認識・識別できる人工知能(AI)を搭載しており、カップ麺など表面が丸い商品もつかめる。さらに客が店舗内に入れない仕組みとするため、盗難などのリスクも回避できるという。

 同社木場総合センター(東京都江東区)の実験会場で同社AIソリューション推進部の担当者は、夜間に閉店する病院の売店やドラッグストアなどへの展開を視野に実用化を目指すことに意欲を示した。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)