2023.09.22 【部品メーカー商社ASEAN特集】ニチコン マレーシア ニチコン

ニチコン マレーシア

後藤 取締役後藤 取締役

導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コン、24年10月に生産開始

 ニチコンは、グローバル供給拠点のニチコン マレーシア(スランゴール州バンギ工業団地)で2024年10月から導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーの生産を始める。

 23、24年の2年間に総額36億円の設備投資を実施し、第3製造棟を建設する。延べ床面積約4150平方メートル(うち生産エリア約1700平方メートル)、地上2階建て。同コンデンサー初の海外生産を行い、増大するアジア、欧米の車載需要に応える。23年4月着工。24年5月に竣工(しゅんこう)し、9月に設備導入を完了予定だ。

 第1製造棟のリード線形生産エリア約1000平方メートルも同コンデンサーの生産に充て、ニチコン岩手紫波工場での増産、8月に生産を始めたニチコン大野福井工場と合わせ同コンデンサーのグループ生産能力を24年10月に現在の3倍に増やす。

 また、ニチコン マレーシアの既存のチップ形、基板自立形、リード線形のアルミ電解コンデンサー生産でも成長市場の車載向けやエアコン・家電向けなどの供給能力増、国際競争力強化のための自動化・省人化投資を引き続き積極的に行う。ニチコン マレーシアの設備投資額は23年度で前年度比1.5倍の20億円超、24年度は30億円超を充てる。

 後藤裕一取締役工場長は「お客さまや市場の在庫調整、生産調整などで足元の需要は落ちているが、年明け以降の需要回復、需要増に備える。2年前にニチコン マレーシアに着任して掲げたスローガンと方針を1250人の従業員が一丸となって実行してくれている。在庫削減に続き、23年度からはクレーム削減、廃棄削減の二つのプロジェクトを推進し、環境・需要変化対応力を高めてくれている。各工程間をつないだ自動ライン化やコンベヤー連結による一貫ライン化も加速している。新たに生産を始める導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーも含めてワールドワイド№1ファクトリーを目指す」と創業32年目の挑戦に全員で取り組む。