2023.09.25 【デジタルカメラ特集】富士フイルム「GFX100 Ⅱ」 新開発センサーで高速化 8K/30Pの動画撮影に対応

「GFX100 Ⅱ」

 富士フイルムは、35㎜判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載したミラーレスカメラ「GFXシリーズ」の最新モデル「GFX100 Ⅱ」を28日に発売する。

 GFX100 Ⅱは、従来機に比べて最大2倍の信号読み出し速度を実現した、新開発の1億200万画素高速センサー「GFX 102MP CMOS Ⅱ HS」と、最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載。シリーズ最高の高速連写、オートフォーカス(AF)、動画性能を備えている。

 ラージフォーマットセンサーならではの異次元の高画質を実現するとともに、ディープラーニング技術を用いて開発したAI(人工知能)による被写体検出AFと、最新のAF予測アルゴリズムをシリーズ初搭載。連写性能が8.0コマ/秒と従来機から高速化した上、防振性能は5軸8.0段に向上。ファッションやコマーシャル、風景撮影から高速性能が要求されるスポーツ、報道に至るまで、さまざまなシーンで活躍する。

 画素構造を改良し、新センサーの飽和電子数を向上させているため、ISO80を常用感度として利用することが可能。従来機よりもさらに広いダイナミックレンジと低ノイズで撮影できる。多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」には、2021年以来の新たなシミュレーション「REALA ACE」を追加し、全20種類から選べるようになった。4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能な「ピクセルシフトマルチショット」は、イメージセンサーを0.5画素ずつシフトさせ、16枚のRAWファイル撮影を実施。専用ソフトで合成処理することで、約4億画素の画像を生成できる。

 動画性能も強化している。シリーズとして初めて8K/30Pの撮影に対応。4K/60Pの映像を4:2:2 10ビットで内部記録も可能だ。複数フォーマットで動画撮影できる「動画フォーマット」モードも新搭載。マウントアダプターを装着することで、「Premista」「35㎜フォーマットレンズ」「アナモフィックレンズ」の3種のレンズで撮影可能だ。また、HDMIタイプAやUSBタイプCなどを本体に備え、外部機器との接続性にも配慮した設計となっている。