2023.09.27 【関西エレクトロニクス産業特集】きんでん 端子締付け管理システム開発 締付けからマーキングまで容易
締付けからマーキングまでを容易に実施
きんでんは、幹線の端子締付け、締付け後のマーキングを確実かつ容易に行える「端子締付け管理システム」を開発した。
幹線の端子締付けにはパナソニック製の充電インパクトドライバーを使用。締付けるボルトサイズをボタン操作で設定するだけで、ボルトサイズに適したトルク値でボルトの締付けが可能だ。
過度な締付けや二度締め、バッテリー低下によるトルク不足を防止。ボルトにうまくねじ込めずに新たなねじを切る「せんき」という現象への対策が可能となった。
加えて、締付け直後にマーキング可能なアタッチメントと一体化することで、マーキングの簡素化、スピーディーな操作、マーキング忘れも防げる。
幹線の端子接続部は、ねじの緩みや締付け過ぎが原因で発熱、焼損が発生する恐れがある。そのため同社は、銅線用圧着端子に関する規格「JIS C2805」に準拠した接続トルク管理基準を定めた。それに基づき、手動式トルクレンチで幹線を締付け、締付けた部分にマーキングを行う。
これらにより、作業者の技量によらない新たなトルク管理を実現し、加えて疲労軽減や作業の効率化が図れるとみている。