2023.09.27 【関西エレクトロニクス産業特集】大和無線電器 本社機能を大阪・日本橋に移転 デンキョーグループとシナジー効果を高める

本社ビル

 大和無線電器は10月から本社機能を、大阪・日本橋にできるデンキョーグループホールディングスの新本社ビルに移す。グループの情報共有化と機動力を高めることを狙いとし、グループのシナジー効果を高める。

 上期(4~9月)の家電部門は、前半戦は落ち着いていたものの、7~8月は盛り返し、猛暑の中、季節品が順調に推移した。また、パソコン周辺機器や理美容品、新しいカテゴリーの乾燥機などが好調だった。

 シャワーヘッドなどの商品は「セルアウト活動を重点に置いて、売りっぱなしではなく、売れるサポートも行った」(坂本賀津也社長)という。ある店舗ではシャワーヘッドの記録的な販売につながった。

 電子部品部門は4~5月は順調に推移していたが、6月以降、取引先の在庫調整などで落ち着いた状況が続いている。足元では12月から始まるアルコールチェックの義務化に伴う需要などが動いているという。今後は単品だけでなく、ユニットとして商材を提供できる体制とし、ソリューションとしての取り組みを強化する。

 10月、これまで京都市内にあった本社機能を大阪・日本橋にあるグループのデンキョーグループホールディングスの新本社ビルへと移す。グループのシナジー効果を出すため、迅速な意思決定と情報共有化が図れるように取り組む。