2023.09.27 【関西エレクトロニクス産業特集】東亜無線電機 「TOA square」開設 顧客とコミュニケーション

東亜無線電機の交流の場「TOA square」

 東亜無線電機は本社(大阪市浪速区)5階に「TOA square」を開設した。東亜無線グループの注力取扱部品メーカーの商品、自社ブランドのレガシー製品や現行品の実機を展示。取引企業とのコミュニケーションの場として活用する。

 本社1階には顧客とのコミュニケーションを図る、多彩なスペースを設置している。このほど、IoT機器のデモ機展示・構築相談・実験や評価に使える「DX ラボ」の内容を充実させるため改装。映像システムデモやアナログ計器のデータ化が可能な木幡計器製作所の「後付けセンサユニット Salta(サルタ)」など、さまざまなIoT機器との接続検証を行える。

 9月に完成したTOA squareには過去に手掛けた金融向けのコンバーターやコインタイマーなどのレガシー製品のほか、グループ会社現行品の両替機、精算機、券売機などを展示している。

 スペース中央の壁には同社の歴史を振り返るビデオ、モニターを備えた。同社通販サイトでも販売している真空管を使った自作アンプや、特殊吸音材の効果で床面への音の伝播を抑制するオリジナルインシュレーターを実体験できる。騒音抑制効果のあるダンボール素材を活用し、音を平均20デシベルカットするオリジナル防音室「音守(おともり)」も設置。